こんにちは。
yukiです。
簿記って大事だと思います(唐突)。
「簿記=経理」は典型的なイメージです。
簿記を学ぶタイミングって大体の方が高校入学以降だと思います。
高校では、いわゆる「商業科目」というジャンルに分類されます。
しかし本来は、
「国語・数学・理科・社会・英語・簿記(・プログラミング)」
を、義務教育にするべきだと思うのです。
そんな簿記の必要性を訴えます。
簿記って何なの
という方もいらっしゃると思います。
まずは「簿記」が一体どういうものなのかから考えてみます。
そもそも簿記とは
会社・官庁・組合など経済主体の活動を一定の方法で帳簿に記録・計算し、一定の時点で総括して損益の発生や財産の増減を明らかにする技法。記帳方法によって単式簿記と複式簿記に分けられる。
出典: 簿記(ぼき)の意味 – goo国語辞書
外部から引っ張ってきましたけど、小難しいですね。
簿記を学校やテキストでゼロから学ぶときには大体次のような表現になっています。
「簿記は企業の家計簿」
実際は意味が異なりますが、 イメージが多少沸きやすくなるのではないでしょうか。
例えば小売業が、
①商品を購入
②商品を販売
③利益を得る
④給料などの必要経費を支払う
⑤利益に応じて納税する
⑥残った利益を元手に①へ戻る
このように活動していく上で、お金・モノ・収入・費用が動きます。
それを帳簿に記入することを「簿記」と言います。
利益が出た企業は基本的に納税しないといけません。
税金が絡む以上、共通のルールに則って記録して申告する必要があります。
そこで、簿記の知識がある経理職が求められるわけですね。
ということは、経理は簿記の資格が必須なのか
と聞かれたら、答えは「ノー」です。
無資格でも、正しく申告して正しい納税を行えば問題はありません。むしろ、本来納税するべき金額を超えて納付しても税務署は来ません。
実際、経理事務として所属していても簿記を持っていない方は存在しますし、
入社して経理事務をこなしつつ、後から簿記の資格を取得する方もいらっしゃいます。
場合によっては、税理士にその都度聞きながら処理されているケースもあるでしょう。
しかし、簿記を学ばないまま正しく処理することは難しいです。
特に、それなりの規模の企業になれば、税務署から
「不適切な処理」
として指摘されることは、追徴課税だけでなく、イメージダウンに繋がります。
上場している企業であれば、投資家などに誤った情報を与えてしまうので論外ですね。
ですから、多くの企業の経理職の求人には
「日商簿記検定」、「全経簿記検定」、「全商簿記検定」
などの資格を持っていることが必須とされているわけです。
だったら簿記を勉強しなくてもいいよね?
by 営業職。
そんなことはありません。
「むしろ簿記学んでから営業しろや!」と言いたくなります。
皆さんの周りにはいませんか?
利益・原価ガン無視の営業。
私の会社にはいます……。
確かに、戦略的に赤字覚悟で営業する時もあると思います。
将来の取引拡大が目的だとか、新規取引先の紹介が目的だとか。
ですが。
一度下げた金額は容易には上がりません。
「この前はもっと安かったよね?」
って言われてまず王手。
「この前は特別価格で。」とか「原価が上がったので。」とかで受けても、
「じゃあ他の所に頼むわ。」
これで詰みです(将棋分からない人ごめんなさい)。
値引営業はジリ貧しか生みません。
体力のある会社なら、同業他社が淘汰されるまで我慢する手もありますが。
ある時は10万で仕入れた商品を10万で売る。
「赤字じゃないからいいでしょ。」
こう言われて愕然とします。
経費を考えていないのです。
営業の給料、請求書の発行費用、営業車の維持費、その他諸々……。
どこから捻出するのでしょうか。
ほんの少しでいいから、簿記を学ぶなり、経理として仕事をすれば
金銭感覚は養われると思うのです。
値引を強要する側にも同じことが言えると思います。
吹っ掛けたような金額でなければ、価格設定には何かしらの根拠はあるのです。
経済活動に関わるすべての人に簿記の教養を身につけてもらえれば、
経理職は要らなくなるのです。
そこまでいけば、将来的にはAIに丸ごとぶん投げてしまえばいいですから。
簿記は万能
なんだか愚痴っぽくなったり、過激派っぽくなったりして話が逸れかけましたが、
簿記は他にも色々な場面で役に立ちます。
冒頭で、「企業の家計簿」と書きました。
企業の家計簿がつけられるなら、家の収支も分かるはずです。
収支が分かれば、抑えるべき出費も分かります。
出費を抑えれば、その分だけ必要なものや貯蓄に回すことができるようになります。
サラ金に行くか行かないかの瀬戸際に立たされるリスクも減ります。
また、自分の価値を図る上でも役に立ちます。
自分の仕事が売上にどれだけ寄与しているのか、
それに対して自分はどれだけ労働しているのか。
それを考えれば、給料が自分に見合っているかが分かります。
給料が低いと感じたら、自分の価値を高めるべきなのか、
自分の価値を分かってもらえる会社に移るべきなのか。
転職を考える、いいきっかけになると思います。
まとめ:だから簿記は義務である(べき)
転職を考えましょうというお話ではありません。念のため。
「簿記」を学びましょう。
義務教育ではない現状、自分から取り組むしかありません。
本来は、納税手続などと合わせて、等しく学ぶ機会があるべきだと思うのですけどね。
何が国税で何が地方税かを覚えるよりも意義があると思います。
何にしても、「簿記」を学びましょう(2回目)。
お金は生きていく上でいつまでもついて回ります。
金融みたいな専門分野について知らなくても、
簿記の基礎だけでも分かれば、今よりずっと暮らしやすくなります。
会社でも、家庭でも。
ようやく2記事目を終えました。
これで記事数が倍になったよ!やったね!
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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